東京科学大学 理工学系漕艇部員日記

東京科学大学理工学系漕艇部の漕手、コックス、マネージャー、トレーナー達による日常紹介

東京科学大学理工学系漕艇部での日々を皆様にお届けします

カテゴリ:大会 > 五大学レガッタ

こんにちは。もう6月も折り返しですね(6/13現在)。五大学レガッタから1ヶ月半も経ったと思うと時が経つのは早いものです。 

五大学レガッタを振り返るとまず浮かぶのは「安心」ですね。経験したことはないものの、先輩たちから五大で負けたらお通夜だよと聞かされるとさすがに緊張感が強まるものです。そんな五大で勝ったので肩の荷がおりましたね。Y輔君やK岩君も話していましたが、事前に聞いていた話だとどうやら筑波は結構速いらしかったので十分な練習ができていなかった東工大としては簡単に勝ちを狙いにいけるようなレースではないと焦っていました。大会当日の試合アップ時に筑波のスタートを見て、僕は更に混乱しました。6:28が出るクルーなのだからスタートもそれだけ速いと考えていたのですが、実際には耳で聞くとスタート、目で見ると上げ際といったものでした。これを見て僕はコンスタントが速すぎるのか、今のは聞き間違いでスタートではなかったのか分からずますます焦りました。今のがスタートでコンスタントが速い方に賭ける、スタートでこちらも出し切るしかないと思いました。

みたいな綺麗な話があればとても良い話になりそうですよね。思い出は美化されるものです。実際には僕は自信に満ち溢れていたため勝利を確信してレースに挑みました。まあそんなに綺麗な話は持ち合わせていないです。筑波のスタートを見た段階で、東工大の課題はスタートだったのでスタートさえ出ればそこまで焦ることはないと考えていました。実際にこの時期にはお花見レガッタからの反省を踏まえてスタートの改善を試みていた時期でもありました。練習は明らかに不足していて、特にスタートを含むハイレートはあまりできていなかったという背景はありますが以前より劣ることはないだろうと考えていました。そして迎えるレースでは、上手くいったとはお世辞にも言えませんがスタートで出ることができ、その後は筑波が近づいてくるたびに個人的にパドルを入れ、ラストスパートで出し切り大きく離してゴールしました。自分の苦手なコンスタントで並走しているときはやはりT.T.では味わえない楽しさがありましたね。

レースにはあまり関係ありませんが、僕にとって五大学レガッタは挑戦的な大会でもありました。以前と異なるリギングとシートでのレースとなり、漕ぎ感が違いすぎて当時はただただ試行錯誤でした。以前のリギングは少し特殊らしく、クルー間の体格や出力の差をリギングで補うというものでした。そのため僕は比較的自由に自分の漕ぎやすいように漕いでいたわけですが、リギング改変直後はもちろん、今でもレンジについては模索中です。そしてシートが5番から7番になりました。これは慣れというよりはシンプルに別物として認識してます。7番に移ってからは艇の動きにより敏感になりどんなに上手く漕げていなくても体力が消耗していく感覚があります。艇の動きに敏感になること自体は良いのですが、気にしすぎて無駄な力を使っているような気もするので細かい動きによるアプローチよりも結果としてどう動いているかを意識したいですね。

五大学レガッタといえばレースも大事ですがレース後の交流も醍醐味ですよね。今年は月曜開催で翌日が平日だったのは少し悔しいところですが、昨年とはまた違う3年生としての立場で交流をして現実的な面など色々なことがしれたと思います。筑波では筑波大漕艇部の知らなかった一面を知ることができましたし、外語では同期だった人のかわいらしい一面も聞いちゃいました。18族1周期の話題で盛り上がったなんて話もありましたね。海洋は、、、触れないでおきます。
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来年の五大はどうなるんだろうと期待と不安を抱きながら今日も艇を漕いでいます。8-での出漕になるかもしれませんが舵手計量がないのでセーフですね。来年は遠すぎて対戦相手が見えなくなるくらいになりたいです。
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こんにちは洋輔です。今回は4月に行われた五大学レガッタの振り返りをしたいと思います。

自分は新入生だった時は五大学直前に入部したこともあり大会に行かなかったため、今回が初めての五大学参加でした。対抗エイトで参加しましたが正直最初はそこまでこの大会の雰囲気みたいなものがわからなかったですね。先輩たちからこの大会に対する思いや緊張などは聞いていましたが実感がわからなかったです。
 

練習期間は正直細かいことはおぼえてないですが、初期はやはり怪我や体調不良による乗艇不足が多かったと思います。ここら辺からようやくこの大会に対して緊張感や焦りが湧いてきました。だからこそ1回メンバーで集まって残り2週間もない期間の練習メニューの話し合いをした時は安心感が湧きました。このメニューさえこなせば勝てると自分に思い込ませることはいい事だと思います。その後の乗艇は全てのメニューを予定通りにこなせたので良かったです。
 

大会当日は風がとても強かったですね。試合開始直前までずっと挺の向きを直していたことをよく覚えています。開始後も風でコースを外れて2レーンに行った時も筑波に詰められてかなり焦りました。が、うちのcoxはやはりベテランだったのですぐ船も元に戻ったわけですね。やはり試合本番では俺に任せろみたいな感じの漢前なcoxには助けられますね。
 

1750メートルまではこっちがほんの少しだけリードしてるぐらいの拮抗さだったので白熱してましたね。今思えばあの時間は辛かったけど楽しくもありました。1750付近でラストスパートがかかった時に全体の漕ぎの力具合が変わり挺の速度が変わった時に勝ちを確信しました。そしてゴールした時は感情は爆発しますねそりゃ。重荷が全て取れた気分でしたね。岸には新入生や僕の親もいましたが勇姿を見せられて良かったです。まああんな風はもうごめんですけどね。
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こうして五大学が終わり懇親会が始まったわけですが、筑波の同期はとても悔しがってるわけですね。まあ勝てて嬉しいという気持ちはもちろんありましたが、その姿を見ていると同時に自分たちの将来についても考えてしまいました。もし自分が1番上の代になった時果たしてどうなってしまうのかと。筑波の同期は自分たちの代だけでエイトを組むことができ、いつかその日が来ることを考えると不安は拭えなかったですね。まぁこれは五大学だけでなく今年の新人戦にも言えることですが。これはみんなご存知だとは思いますが今現在僕の代と4年生が極端に少ないため多面において3年に依存しているわけですね。いざこの代がいなくなったあとの東工大を思うとしばらくの間不安は拭えなかったですね。
 

なんですが、最近はそんな思いもなくなってきましたね。新入生の新人練が始まったわけですがなんかとても頼もしそうなんですよね。何よりみんなが楽しそうに切磋琢磨しあっているのを見て安心しました。仲も良さそうですし。
 

もちろん忘れてはいけないのは同期のI橋くんですね。彼は承知の通りテキトーな性格をしていますが、ボートのセンスに関しては僕よりピカイチですからね。何より最近新入生が入って練習をより頑張っている(多分)上にボートに関して自分の考えを持っているらしい(多分)のでいいねって感じです。

こんなテキトーな感じになってしまいましたが以上でブログを終わりにします。来年も勝ちたいです。勝ちます。
 

ps 写真は翌日レポート提出にも関わらず深夜にずっとゲームしていたI橋くんです
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 こんにちは。テストとレポートで殺されかけた安間です。そのせいでただいま寝不足により頭が痛いです。せっかく苦しみから解放されたと思ったのに。でもそろそろ書かなきゃ次の大会がやってきてしまうので五大学の振り返りをしていきます。1か月以上経っていますが大目に見てください。

 

 

 前回ブログを書いたときには確か新歓のビンゴ大会の直後だったような気がします。試乗会に人が来なくて非常に焦っていた時期ですね。あれから練習はうまくいってたんだっけ?もう記憶にございません。ただ、五大当日の1週間前くらいに浜田あたりが熱出して絶望した気がします。1日で治ってよかったです。そして、もう1つすごく記憶に残っていることがあります。それは、筑波が6:28を出したという情報が回ってきたことです。後から聞いたら、どうやら東工の誰かが6:28を出したという情報を筑波に与えたのが発端だったそうですね。その後、洋輔と筑波のどなたかが話をしたときに洋輔が「今のベストは?」といった旨の質問をし、その人に「6:28だよ」と言われ、その情報を東工で流したようです。その会話の際に洋輔が目に見えて動揺したことにより筑波側は「東工が6:28を出したというのはウソだな」と見抜いたらしいです。つまり、試合当日は、筑波視点では東工は6:28を出せていないとわかっており、東工視点では筑波が6:28を出したことがあると信じ、負ける可能性を強く感じざるを得ない状況でした。要するに、情報戦で大敗北したということです。なにしてくれてんねん。くだらないと感じるかもしれませんが、結構精神的影響は強いものです。もしレースで負けていたら相当イライラしたでしょうね。

 

 

 さて、真面目な話に移りましょう。試合当日は、上記の情報戦を抜きにしても、あまり自信がありませんでした。ぶっちゃけ五分だと思っていました。理由はいろいろありますが、1つ大きな理由として、当日のまあまあな強風があります。僕たちのクルーは非常に風に弱く、練習中も風によって崩れて戻せなくなってしまうことが多々あります。一方、筑波は普段強風の中で練習しているためラフコンに強い。故に、当日ケローしてから不安になりました。

 もう1つ、大きな理由として、クルーの雰囲気で負けているなと感じていたことがあります。僕たちから見た筑波は、みんな仲良くて、練習中も声かけあっていてポジティブで、すごく羨ましいです。まあ筑波の皆さんのブログを拝見していると筑波は筑波で問題を抱えてはいるらしいですが。これが隣の家の芝は青く見えるということなんでしょうか。もしかしたら、筑波から見た僕たちは良い雰囲気なのかな?そうだったら嬉しいな。でも僕が乗艇中にキレて怒鳴ってめちゃくちゃ力任せに漕いだところを見られていたらしいので僕たちの家の芝は茶色く見えているでしょう。最も見られたくないところを見られたものですね。まったく。

 

 レース中は、きつすぎて勝利を諦めようかと思ったりしていました。すみません。でも一切力は抜いていないので許してください。逆風でしんどくて、だんだん筑波が迫ってきた750 m地点あたりは本当に苦しかったです。そして、1000 mあたりで詰められ、こちらも短い距離の間に2回パドルが入ったと思うのですが、そのパドルが終わったときの残り体力は1割くらいでした。再び心に炎が灯ったのは1500 m地点あたりですかね。ラストスパートはすごく気持ちよく船が伸びていましたね。あそこに、長い冬練で追い込んできた成果が表れたような気がします。

 

 

 こうして振り返って改めて、勝てて嬉しかったです。新歓でボロボロになって、自信も喪失して、それでも勝てて本当によかった。当時新歓で来ていた子(今は部員)にめちゃめちゃかっこよくて感動したと言われた時が最高に嬉しかったです。来年、筑波の現2年生が強くなってくるでしょう。その時に、現3年生の僕たちの成長率が彼らよりも低ければ、僕たちは負けます。今年の冬練こそは、エルゴでベストを出して、次の五大には自信満々で臨めるようにしたいです。
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来年もこのトロフィーを掲げよう!

と言うためにかっこいいトロフィーの写真を撮ろうとしたんですがどうしても光の反射で僕が映ってしまうんですね。写真って難しいですね。

 

 

 

 

そういえば、今年の五大では前から交流があった人たちだけでなく、外語の一部部員とも仲良くなれました。嬉しいですね。ぜひまた東工大の艇庫に来てね。僕たちが外語の艇庫にお邪魔するのはなかなかハードルが高いから、来てください。よろしくお願いします。

 

 

 

お久しぶりです。3年漕手の小岩です。

 

 

先週末は五大学レガッタがありましたね。寿命が20年くらい縮まりそうなプレッシャーのかかるレースが終わって開放感で満たされています。今回のブログでは先週末の五大学レガッタの振り返りを書きたいと思います。

 

…と言いたいところですが、五大学レガッタからは1週間どころか1ヶ月経ってしまったんですね。振り返りブログを待っていてくれた方には申し訳ありません。

 

 

 

さて、気を取り直して五大学レガッタの振り返りです。

今回の五大学レガッタ、結果としては勝てて良かったんですが、それ以上に個人的には反省点というか納得できないところが多かったレースでした。ちょっと暗いブログになってしまいます。

 

 

まず、練習の量も質も全然足りていなかったと思っています。

今年は新歓で手一杯になっていまい、練習量が減ってしまっていました。

忙しい時期だったとはいえ、もう少し何かできたのではないかという思いがあります。過去の先輩方の練習記録を見ても、また去年の自分たちも、この時期はもっとボロボロになりながら練習していました。そして対戦相手の筑波大さんも、チームで励ましあって良い雰囲気の中で自分たちよりも良い練習をしているんだろうなというのが伝わってきました。

 

いや、僕目線、筑波大さんの勢いはほんとうに怖かったんですよ。シートレース11本やってベストエイトを作ったとかいう噂も聞くし、なんか水上で「これで勝ちを確信した!!」とか叫んでいるのが聞こえてきたし(あのとき僕はちょうど1人で艇庫でウェイトやっていたのでその叫び声を聞いてしまいました)

 

そんなわけで、レースの前は正直、勝てる気がしなかったですね。負けたらどうOBさんに謝ろうなんて考えながら出艇していました。筑波大のブログで「勝つと信じ込むこと」って書いていましたが、僕はその点で全然失格でした。

こんなことを考えていたのはどうやらチームの中では僕だけだったらしい、僕が悲観的すぎただけだったようですが、それでも、勝てる根拠が作れる練習ができていたかといえばそうじゃないとは思っています。

 

 

とはいえ、直前の準備がままならない中で勝てたのは、去年の冬練の成果なのかなと思うので、そこには自信を持っていいのではないかと思います。去年の冬練は、有酸素能力に重きを置いたメニューを4か月間ずっと続けた、一貫性という意味で良い練習でした。

残念ながら、僕は冬練でエルゴタイムを伸ばせず、改善点はもちろんあったと思いますがそれでも、練習に対する取り組み方といった面では、チーム全体として冬練が始まる前よりも明らかに良くなったと思います。

 

 

 

さて、気づけばもう大学3年目の夏がやってきてしまいました。少し気が早いですが代替わりの時期ももうすぐですね。これまではいつも先輩方が上に立ってくれていましたが、これからは僕たちがチームを作っていく番です。

別に五大学レガッタだけを目標にするつもりは無いですが、来年やそして再来年の五大学レガッタで勝てるチームを作らないといけません。おそらく来年以降も一騎打ちの相手となるであろう筑波大さんは、部員数も多い、チームの雰囲気もすごく良い、勢いのあるチームだと思います。自分たちも何かを変えないと、来年再来年に勝てなくなることは目に見えています。

 

何度も口にしていますが(しつこくてごめんなさい)去年の秋からの筑波大さんのチームの雰囲気が本当に良いなと思っていました。チームメイト同士が互いを大切にし合っていて、練習もみんなで盛り上げていこうという雰囲気なんだろうなと(外から見ててそんな印象です)。当たり前のことかもしれないけど、なかなかできることではないと思っています。来年は東工大もそういうチームにしたい。それが僕の最上級生としての目標です。

練習量も、練習に対する姿勢も、今は課題ばかりですが、来年はもっと良いレースをできるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします。

 

 

 

PS.最近どうも東工大ボート部のブログが急に活発になってきた、どうしたんだと訝っている人もいると思います。

種明かしをするとですね、みんながブログを書かない現状を変えたいI澤くんが、「6月に一番ブログを書いた人にご褒美をあげる」なんてキャンペーンを始めたんですね。それに乗せられた漕手たちが競ってブログを書いているわけです。うちのマネージャーは人を動かすのが本当に上手いなと思いますね。

とにかく、そんなわけでここしばらくはブログ記事が大量に投稿されると思いますが、どうかお付き合いください。

 

それでは失礼します。
 図1

3年漕手の大石です。遅くなりましたが五大学レガッタの振り返りを書きたいと思います。
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五大学レガッタでは無事東工大のエイトが筑波のエイトに勝つことができてひとまず安心したところです。レースの内容などは他の人のブログに任せるとして、今回のブログでは私が五大学レガッタで勝ったことでおとずれる一番嬉しい瞬間について書きたいと思います。これは私が五大学レガッタに向けた大変な練習を乗り越えていく際の一番といっていいほどのモチベーションとなっていることです。このブログを読んだ皆さんは私のことを非常に性格が悪い奴だと思うこと間違いなしですがどうぞこれからも仲良くしてください。私にとって一番嬉しい瞬間とはエイトに出漕した他大の人の振り返りブログを読んでいる瞬間です。もちろん、エイトで一位でゴールした瞬間が嬉しいことは間違いないのですがやっぱり私のような性格の悪い奴は他大の人のブログを読んでいるときが一番嬉しいです。特にレース中の感情の移り変わりなどを書くようなブログを見ると今日一日を生きていく活力が生まれてきます。昨年の海洋の
W邉君のブログは冗談抜きで何十回も読みました。
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(消灯すぎてもなおブログを見続ける大石くん 何やってんでしょうね)

さて、ここまでは今年エイトで勝てた嬉しさに任せて勢いで書いてきましたがここからは来年のことを少し考えてみましょう。来年の東工大のクルーメンバーはおそらく大きな変化はないと思います。なので順調に練習を積み成長していけば来年も勝てると私は信じています。しかしもし負けてしまった場合にもおそらく五大学振り返りブログを書くと思いますが、他大学にも私のような性格の悪い人間がいて私のブログを読んで悦に浸っていることを想像すると嫌すぎて自分がどうなってしまうのかわかりません。そんなことに絶対にならないように油断せず、慢心せず来年もしっかりと練習に取り組みたいと思います。
まずは全日本ですが今東工大ではコロナが大蔓延してほとんど全員がかかり、体力が落ちてしまいました。出鼻をくじかれた形になりましたが部員一丸となっていい結果を残せるように頑張っていきたいと思います。

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