カテゴリ:2022年度入部者 > 川島
後悔だらけ。でも、それでも前に進む
後悔だらけ。でも、それでも前に進む
新歓のとき、スケジュール帳は真っ黒。とにかくいろんなサークルを回りまくって、迷いに迷っていた。
そんな僕に先輩がかけてくれた言葉は、今でも鮮明に覚えている。
「君の大学生活がどうなるかは俺にはわからない。でもこれだけは言える。ボート部に入ったことを絶対に後悔させない」
その言葉を信じて、この部に飛び込んだ。
でも正直に言う。後悔なんて、山ほどあった。
積み重なる「もしも」
1年でコックスをやめてマネージャーに転向したこと。
2年で外から口だけで文句を言っていたこと。
3年で主務として改革を試みたけれど、結局うまくいかなかったこと。
「もし1年からコックスを続けていたら…」
「もっと早く本気になれていたら…」
何度そう思ったかわからない。
ボート部にいながら、当事者じゃなかった。
みんなが必死で苦しんでいた時期を僕は知らない。外から「あーだこーだ」言っていただけ。
その浅さが、今になって本当に悔しい。
でも、その後悔が教えてくれたことがある。
- 責任を背負わなきゃ、成長なんてできない
- 一つの目標に我を忘れて突っ込むとき、人はとんでもなく変われる
外から見ていた頃は、軽々しく「A決勝でしょ」なんて言っていた。
でもそんな簡単じゃない。必死に中で戦って初めて、その重さを思い知った。
何度も壁にぶつかって、心が折れそうになった。
でもその日々こそ、僕にとっては宝物だ。
コックスに転向して
正直、無力感に押しつぶされそうになったことは何度もある。
- ブイに当たってばかりで展開もスムーズにできず、逆にクルーに指示される始末。
- エルゴで「声かけはいらない」と言われた瞬間、存在意義を見失った。
- 「エイトで最も経験の浅い自分に、役割はあるのか」そう問い続けた毎日。
それでも。
艇が立ったときのあの爽快感。ベストが続出して「これはいける」と思えたあの高揚感。全日本で競り合った末に味わった悔しさ。東日本で敗北を背負った責任感。
そして何より――
一緒に戦ってくれた仲間の存在。
僕たちは決して仲良しグループではない。艇庫生活してれば嫌なところばかりが目につきイライラすることだって山ほどある。
でも、このチームは良いチームだと思う。
自分が弱気になったとき、
エルゴを倒れるまで漕ぐ仲間の姿に。
次こそはと挑んで負けても諦めず技術を磨く姿に。
それぞれが部のために役割を全うする姿に。
何度も背中を押され、前を向くことができた。
この4年間、仲間と一緒に艇を進められたことが、僕にとって最大の誇りだ。
インカレに向けて
最後の舞台が迫っている。
もう後悔したくない。絶対に勝ちたい。
やることはシンプルだ。
技術も、気力も、体力も――持てるものすべてを、この戸田のコースに置いてくるだけ。
この仲間とだから勝ちたい。
この仲間とだから最後までやり抜ける。
この仲間とだから、僕はどんな状況でも声を張れる。
あのとき先輩が言った「後悔させない」という言葉。
それは間違いじゃなかった。
後悔だらけなのに、なぜか胸を張ってそう言える。
だって今、僕は最高の仲間たちと、最高に熱い舞台に挑もうとしているから。
もう迷いはない。全部ぶつける。
インカレで、俺たちで勝つ。
第72回東日本選手権振り返り 燕Ⅲ:Cox川島
7月26日、27日に戸田で開催された第72回東日本選手権競漕大会に、男子エイトで出漕してきました。今回はその振り返りを、練習から本番2日間を通して、記録として残したいと思います。1. 練習期間
6月22日双青戦(東大京大戦のエキシビジョンエイトレース)後弊部では謎の感染症により、部員のほぼ全員が39度近い高熱の症状を発症し、部全体で約2週間満足に練習できない期間が続きました。そのせいで、東日本の前に2000を漕いだのも1度だけ。インカレまでの日数を考えると非常に苦しい期間でした。
五大学レガッタが終わってから、私たちは漕ぎのさらなる質向上を目指して、「キャッチ改革」に取り組んできました。しかし、双青戦から東日本まではそこからさらに一歩進んで、武良さんの指導の下「フィニッシュ改革」に取り組んできました。フィニッシュでしっかり押し切るという動きを徹底的に身体に染み込ませることをテーマに据えました。
練習の中では「極端だと思うくらい高くグリップを持ってくる」ことや、「最後まで押し切ってから落とす」ことをワークやメニューで何度も確認。
しかし、この意識は8人のうち何人かが徹底できていないと艇のバランスを崩してしまう。だからこそ、クルー全員で統一されたフィニッシュを作る難しさと向き合う日々でした。
とくに、疲労が溜まってくるメニュー後半で、どうしてもブレードが浮いてしまう。きつい中で速くブレードを動かそうとすると本能的にブレードが浮いてきてしまうため、きつい中で逃げずにブレードを水中に残し続ける。今もなお私たちの大きな課題です。
東日本の二日前には東大との並べ(1000×4)を行いました。2,3本目は1.5艇身ほど差をつけられてしまったものの、1本目のスタートは1シートリード。4本目は勝利することができ、実力が上がっていることを実感。2. 予選
予選の相手は、東大・明治・一橋・理工学系。
東大との並べでスタート出られたことと、全日本で一橋にスタート出ることができたこともあり、スタートを決めようと気合十分で臨んだ。しかし、スタート6本で他の艇に半艇身ほどつけられてしまいました。2000が久しぶりだったこともあり、スタートで出るつもりだったのに序盤に少しチキってしまったところがあったのかもしれません。
中盤のコンスタントでは、1100m以降バウサイドに傾いて艇がフラフラし、キャッチ前で奥に入れられず推進力が出ない時間が続きました。
ミドルスパートでは、キャッチのキレを意識してリズムを改善。ある程度は持ち直しましたし、今まで1艇身以上あった一橋との差をじりじり詰めることができました。しかし、ラストのスパートでは力んでしまって、艇速にはつながらなかった感覚が残りました。
結果は、東大・明治・一橋に続く4着。あと2シート、差し切れなかった。その悔しさが大きく残りました。
自分としては、コックスとして伝えたかった「2シート差」が、緊張で「2艇身差」と伝わってしまっていたのも反省点でした。
それでも、いつものスタートがしっかり決まれば、十分に勝てる――そう確信できたレースでもありました。

3. 決勝
決勝は、明治、一橋、理工学系、早稲田、東北、警察機動隊の6艇。
スタートの3本は、ピッチも高く、深く入れて横に押す動きがしっかりできていたと思います。出だしは一橋に並ぶことはできたけど、やはりインカレ最終日を目指す上ではまだまだ艇速を上げる必要があることを実感させられました。
コンスタントに入ってからは、予選の反省点であった上半身を脱力を意識して、キャッチで効率よく、脚で押すイメージ。これも練習で繰り返し意識してきたことで、艇の伸びも良かった。1500地点で一橋に一艇身ほどの差をつけた状態でした。
ただ、ミドルスパート後はレートを上げるイメージで、力まず漕ぐイメージで行く予定でした。しかし今振り返りと、このようなコールが「守りに入ることを助長してしまい、結果としてラストスパートの勢いを削ぐ要因になったと思います。
ラストのスパート。練習では38までしっかり上げられる動きをしてきたのに、本番ではそれを出しきれずに終わってしまいました。レート40くらい出す練習をする必要性を感じられました。
今回は、「これなら勝てる」と思えただけに、最後の最後で負けてしまった悔しさが本当に大きかったです。4. 終わって
ゴール後の感情は、悔しさしかありませんでした。艇速も、展開も、序盤はリードしていて、勝てるはずのレースでした。それだけに、勝負どころで勝ち切れなかったことが、今の自分たちの現実だと痛感しました。
今回の結果をどう受け止めるか。それはきっと、応援してくれた人への責任でもあると思っています。
勝利をインカレに持ち越してしまったこと、応援してくれた人に結果で応えられなかったことが悔しい。でも、実力では本当に勝てるところまで来ている。それを結果にできなかったのは、勝負弱さであり、コックスである自分の責任でもあります。5. 次に向けて
次の大会はいよいよインカレ本番。時間は限られていますが、やるべきことは山のようにあると感じています。
でも、今のクルーは、毎日何かしらの「成長実感」を持てる練習ができています。あとは、自分たちの中にある迷いや躊躇をすべて取り払って、最後の1ヶ月を本気でやり切るだけ。
「勝てたはずのレース」ではなく、「勝ちきったレース」にするために。
もう一段強くなった自分たちで、必ずインカレでは結果を出します。引き続き、応援よろしくお願いいたします。
コックス転向1年の進捗
川島 最後の一年






