東京科学大学 理工学系漕艇部員日記

東京科学大学理工学系漕艇部の漕手、コックス、マネージャー、トレーナー達による日常紹介

東京科学大学理工学系漕艇部での日々を皆様にお届けします

カテゴリ:2022年度入部者 > 大石

お久しぶりです。今年のインカレで引退した4年・元漕手の大石です。今回は引退ブログということで、おそらく私の書く最後のボート部ブログとなると思うのでこれまでの4年間を振り返りながら率直な気持ちを書きたいと思います。他の人の引退ブログがどんなものかはまだ知りませんが私の場合は爽快感や達成感といったものよりも後悔やつらかったこといったような後ろ向きな内容が主となると思います。

 

まずは、私のエルゴベストとその遍歴について紹介したいと思います。私のエルゴベストは658秒、このタイムは才能のある人であれば2回か32000ttを経験すれば達成できるタイムです。しかし私は3年になるまで7分切りを達成することができませんでした。1年生の冬前に78秒のエルゴスコアを記録してから2年近くの停滞期があったのです。なぜ停滞しているのかもわからず、他の伸びている人より自分が頑張っていないということもなかったと思います。この時、痛烈に才能というものの存在を実感しました。しかし、この3年間はボート競技の楽しみを最も感じていた3年間でもありました。私は毎年新入生にOX盾を乗り越えたらボートが楽しくなると伝えています。これは私の経験から来るもので、実際に最初の慣れの期間を過ぎたOX盾から3年の期間は5大学レガッタやインカレといった大きな大会で勝つという目的に対して仲間と一丸となって練習できる充実した、楽しい日々でした。しかし、4年になると否応なくラストイヤーであるということと自分のエルゴタイムが遅いという現実に向き合わなければなりませんでした。そのきっかけとなったのは五大学レガッタのクルー選考で後輩に負けて、対校エイトに乗れなかったことです。ここで、一度ボートに対するモチベーションが切れてしまいました。私にとって五大のエイトというのは一番ボート競技の楽しさを感じられる舞台であり、ラストイヤーにそこに乗れないということは正直、何のために練習しているのかわからなくなるほど落ち込みました。それでも、対校に乗れなかったとはいえフォアを組んで五大学レガッタに出漕するので後輩たちのモチベーションを下げるような行動は絶対にしてはいけないと気持ちを奮い立たせ練習を何とかこなしていきました。その結果五大学レガッタではいいレースができたので、それは本当によかったなと思いました。しかし、その後のインカレはそれまで以上にメンタルを保つことが難しい期間でした。対校エイトに乗れなかった私は五大と同じメンバーでインカレを目指すことになりました。対校に乗れなかった時点ですでにインカレは私の中で目標たりえませんでした。エイトでさえ成績を残すのが難しい状況でエイトに乗れない私たちがインカレで良い成績を残すことは現実的でないからです。五大はまだ勝つという目標をもって臨むことができたのですがインカレはもう無理でした。そこで私は後輩たちに何か一つでも残そうと練習中に声掛けを頑張ってみたりしてはいたものの、インカレのことを考えるだけで気分が憂鬱になったり院試も重なったせいか最後の2か月ほどは夜満足に睡眠をとることもできませんでした。この期間は人生の中で最もつらかったといっても過言ではありません。

私の経験から似たような境遇の人にいくつかアドバイスがあります。

1, エルゴタイムの停滞に悩んでいる人へ

正直に言うと、今でもどうすればエルゴタイムが伸びるのかということはわかりません。しかし、確実なことは周りと同じことをしていてもタイムは伸びないということです。別に周りの2倍練習しろと言っているわけではないですが、何か周りと違ったことをする必要があります。私が現役の時に実行できなかったけどこんなのはどうかなと思っていたのは1~2か月乗艇を一切せずにエルゴだけ漕ぎまくるということです。エルゴタイムを延ばすことだけに注力すればさすがにタイムが伸びるのではないかと計画していました。これはほんの一例ですが、いずれにせよ何か違ったことをしてみてください。

 

2, インカレで対校に乗れなかった4年生へ

うちのような大学で対校に乗れなかったということは、おそらく最後のインカレでいい成績を残すことはできないでしょう。それでも最後のインカレまで全力で走り切るんだとあなたが思えるならどうぞ全力で漕ぎきってください。しかし、私のように最後のインカレに絶望しているのなら、対校エイトのクルーコーチなどいかがでしょうか。おそらく部の中であなたが最も同期の漕ぎやローイングのスキルに精通しているでしょう。そうすることでもう一度最後のインカレに向けて頑張ろうという気持ちが湧いてくるのなら私はそれも4年生としての立派な在り方だと思います。

 

少し暗い話になってしまいましたが、これは私のボート競技人生の話であり、ボート部生活の話ではありません。ボート部生活に関しては、一般的な大学生とは大きくかけ離れた特殊な環境ではあったもののゲームをしたり、冗談を言い合ったりと毎日笑いの絶えない素晴らしい生活を送ることができたと思います。正直インカレの前は早く引退したいと思っていたのですが、いざ終わった後のインカレナイトでは試合に負けた悔しさとボート部生活が終わることへの寂しさで涙が出てしまいました。おそらく後にも先にもないほどの同じ時間を同じ年代の人と過ごしたこの4年間は私にとってかけがえのない時間でした。

 

最後になりますが、今まで私たちのボート部生活を支えてくださったOB・OGの皆様、本当にありがとうございました。これからはOBの一員として後輩たちを支えていけるよう努めていきたいと思います。

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お久しぶりです。この前のインカレで引退した元4年漕手の大石です。この4年間でほとんどの大学生が経験できない様々なことを経験させていただきました。真剣に何か一つの物事に熱中して取り組むということ、勝利のためにつらい練習をこなすこと、同じ目的を持った仲間と共同生活を送るということ、これらのことはこれからの人生でも私の支えとなってくれるでしょう。この生活を支えてくださったOBOGの皆様には感謝してもしきれません。さて、今回のブログでは私の目から見た他の4年生たちの近況を報告させていただきたいと思います。

 

1, 小岩

彼は引退してからも全日本新人に出漕する対校フォアに並べるんだといって対抗対校フォアを結成してボートを漕いでいました。彼のボートへの情熱はすごいですね。学校生活では研究室に毎日コアタイムが設定されてしまったそうで嘆いています。頑張ってほしいものです。

 

2, 浜田

彼は総裁選で高市早苗が選ばれたら2000ttをやるという賭けを増田さんと行い、2000ttを引いていました。何の得があってそんなことをするのかはわかりませんがいまだに7分を切っているようで彼のすごさを感じました。また、車の免許の卒研で坂道発進をミスって落第してしまったらしいです。

 

3, 安間

彼は全日本新人のフォアにつきっきりでコーチをしているようです。彼もまたボートへの情熱が冷めやらぬのでしょう。4年生の時にコンディショニングの管理をしていたこともありけがの防止にとても気を使っているようです。来年新人コーチをするときもその辣腕をふるってくれるでしょう。

 

4, 石羽

マジで何してるかわからん

 

5, 小室

一人暮らしを始めたらしい。

 

6, 川島

マジでわからん

 

7, 伊澤

一緒に暮らしています。しかし、全然顔を合わせません。最近見た姿といえば家の椅子に座りながら酒を飲んでいる姿だけです。最近彼は本屋のバイトに申し込んだらしいのですが連絡が返ってこないらしく落ち込んでいます。

 

8, 西

彼は引退してからずっとマーダーミステリーを作ることにはまっています。昨日はマネ室で夜の0時にパソコンとにらめっこしながら人差し指のみでマーダーミステリーの台本をタイピングしていました。マーダーミステリーを作るのはいいですが学校にもしっかり行ってほしいものです。

 

自分なりに精一杯近況を考えてみたのですが数名まったくわからない人がいました。彼らの引退ブログで判明すると信じて待っていたいと思います。またこれからはこのブログの一読者として部活の近況を知りたいので皆さんぜひブログの投稿をよろしくお願いします。
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こんにちは。
4年漕手の大石です。
本来のブログの提出期限がいつだったかなどということは昔過ぎて忘れてしまいました。
ここ最近は院試勉強や研究室のプレゼンテーションなどで本当に忙しくて書く時間がなかったんです。
信じてください。
最近は時間の流れが速くなったなと感じることが非常に多いです。
ついこの間まで300日以上あった伊澤の引退までのカウントダウンも気づけば60日を切っていました。
残り短い現役生活となりましたが残りの期間も頑張っていきたいと思います。

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さて、今回のブログの主題は理工系レガッタの振り返りです。私の怠慢もとい忙しい生活のせいでかなり時間が空いてしまい、記憶が薄れてきてしまっていますが思い出しながら書いていきたいと思います。
この大会に向けての練習期間はお世辞にも順調だったとは言うことができないものでした。
クルーの5人中3人が大会前に発熱してしまい、艇庫全体でもパンデミックのような状態になっていました。
私も例にもれず発熱し、40度を超える熱が出てしまいました。
発熱したほとんどの人間はコロナインフルともに陰性で原因は不明だったのですが、この一連の体調不良騒動のせいで1000mの練習はほとんどできず、乗艇練習も少ない回数となってしまいました。
クルー全体のエルゴタイムは上がってきており、前回の1000mレースよりも確実に速いタイムを出すことができるし、一位も取れると思っていたので今回の2位という結果は非常に残念なものでした。
次の東日本選手権では、万全な練習をして臨みたいと言いたいところですが現在もまた風邪?が流行っており乗艇練習が満足にできていない状態です。
しかし、そんな泣き言を言っても時間というものは否応なく経過していくものなので、できうるすべての準備をして大会に臨みます。 

 

伊澤と今日(7/16)までに絶対に書くと約束してたのをさっき思い出して消灯後にブログを書いています。
同じくブログを書いていなかった西君は果たしてブログを書いているのでしょうか。
この前はまだブログの提出は引っ張れるといっていた気がします。明日の朝も早いのでこの辺で私のブログは終わりたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。

理学院地球惑星科学系3年の大石一路です。今回は最近の勉強の話ということで、3年漕手としてではなく、学部生として自己紹介をしてみました。ボート部では勉強の話をする機会はめったにないので、今回は真面目に今やっている研究について紹介したいと思います。少し専門的な内容になりますが、なるべく分かりやすく説明するように努力します。

 

研究概要

私は現在、地震について研究を行っている研究室に所属しています。具体的には、首都圏稠密観測網(MeSO-net)の観測波形データを用い、機械学習ツールを活用して地震カタログを作成しています。そして、その地震カタログを基に地震波トモグラフィーを行い、首都圏直下の詳細な地殻構造の不均質を明らかにすることを目指しています。この研究の究極的な目標としては首都直下地震がどこで発生する可能性が高いのかということを明らかにするというところにあります。

以下では各用語に関する説明を加えています

地震カタログとは

地震カタログとは、地震の発生時刻、震源位置、マグニチュードなどの情報を集めたデータベースのことで、地震カタログを作成するためには、観測データの詳細な解析が必要となります。

MeSO-netとは

MeSO-netMetropolitan Seismic Observation network)は、首都圏に集中して設置された地震観測点のネットワークです。この観測網の特徴として、観測点間の距離が25km程度と非常に密であることが挙げられます。これに対し、通常の研究で使用されるHi-net(高感度地震観測網)の観測点間隔は約20kmなので、MeSO-netを使うことでより高精度な地震解析が可能です。

ただし、MeSO-netの観測点では200Hzのサンプリングレートを持つ加速度計を使用しているため、通常の解析形式に合わせるために次のような処理が必要です。

·       ダウンサンプリング:200Hzデータを適切なレートに変換する。
速度波形への変換:加速度データを積分して速度波形に直す。

これらの作業はデータ解析の難しさの一因となっています。

観測点の写真
MeSO-net観測点分布

観測点の写真及びMeSO-net観測点分布(防災科研HP参照)
  

 

機械学習ツールの活用

私の研究では、地震カタログを作成するためにPhaseNetGaMMAという機械学習ツールを使用しています。

PhaseNet

用途:大量の地震波形データに対して、P波とS波の到達時刻を自動的に検出。

従来方法との比較:気象庁の地震カタログでは到達時刻を人の目で読み取っているが、大量のデータを手作業で処理するには膨大な時間がかかるため、PhaseNetを用いることでこれを大幅に効率化できる。

トレーニングデータ:オリジナルのPhaseNetはカリフォルニアの地震データでトレーニングされているが、最近では日本のデータで学習させたモデルも公開されており、その使用を検討中。

PhaseNetによる出力の一例

PhaseNetによる出力の一例

赤い点線と青い点線がそれぞれ人の手によるP波とS波の読み取り値で、下図がPhaseNetのアウトプット
  
 

GaMMA

用途:PhaseNetで検出されたP波・S波の到達時刻と地震波速度構造を入力とし、個々の地震イベントを自動的にクラスタリングして震源を特定。

特徴:教師データを必要としない統計学的手法を採用しており、新たなデータにも柔軟に対応できる。また、PhaseNetとの相性が良く、PhaseNetと併用することを想定したコードがネット上に落ちているため非常に扱いやすい。

GaMMA出力の一例

GaMMA出力の一例

各点がクラスタリングされた地震イベントで色がその深さを表す
 

  

トモグラフィーとは

地震波トモグラフィーは、地震波の伝播速度や震源データを用いて地下構造を三次元的に解析する手法で、この手法により、地下の岩盤の硬さや不均質構造を詳細に把握することができる。これを用いて作成した地震カタログを基に首都圏直下の地下構造を明らかにすることを目指す。

 

首都直下の地震波トモグラフィーの一例
首都直下の地震波トモグラフィーの一例②

 

 Hasegawa et. al.,(2012)より参照 首都直下の地震波トモグラフィーの一例

これの詳しいバージョン作りたい

 

まとめ

以上が、私の最近の研究内容についての概要です。研究では、地震観測データの解析や機械学習ツールの活用が中心であり、これらを駆使して首都圏直下の地下構造をより詳細に解明しようとしています。内容がやや専門的になりましたが、地震学や機械学習の可能性について少しでも興味を持っていただけたら幸いです。また、機械学習の手法などについて詳しい方がいらっしゃいましたらぜひ教えていただきたいのでよろしくお願いします。 

こんにちは、3年漕手の大石です。最近は学校の講義が減った代わりに研究室が忙しくなってきました。もう研究室に入ってから半年たっていますがまだパソコンが思い通りに動かない日々が続いています。パソコンに詳しい方はぜひご連絡ください。一緒に研究しましょう。

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最近の艇庫はというと1、2年生の全日本新人選手権直前ということもあり1、2年生たちが朝早くから練習に取り組んでいる姿を見かけます。エイトに乗っていた時にはあまり主体的に発言をするわけではなかった2年生がどのような感じなのかなと思っていたのですがある時、エイトの補助として乗ってミーティングに参加したときに1年生たちを引っ張っていたのを見て2年生の成長も感じることとなりました。

 

 

 

 

 

ところで、今回のテーマは来年度の抱負ということらしいので、まず自分に残された時間を把握するところから始めようとしたところ今日(10/18)で引退まで残り325日らしいです。早すぎますね。直近のインカレはとてつもない惨敗を喫してしまいました。2年の時のインカレのエイトよりも遅いタイムがでて、しばらく放心状態になりました。もしこのようなタイムのまま成長しなかったならばインカレなんて出ても意味ないと思います。IMG_4068

そこで、今年は部内で最低到達目標を決めようという話が上がり、話し合いの結果次の五大学レガッタまでに625を絶対に切るということが決まりました。インカレで勝負するためには当然のタイムだとは思いますが、今までの私たちのクルーでは箸にも棒にもかからないタイムです。現状のエルゴタイムを各自が10秒近く上げる必要があります。幸いにして今年はエイトに乗るであろうクルーのほとんどが最後の年であるという危機感を持って冬練に取り組みます。当然私も死ぬ気でエルゴタイムを上げる努力をします。科学大最初のボート部としてインカレで成果を上げたいと思います。応援よろしくお願いします。
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