お久しぶりです。今年のインカレで引退した4年・元漕手の大石です。今回は引退ブログということで、おそらく私の書く最後のボート部ブログとなると思うのでこれまでの4年間を振り返りながら率直な気持ちを書きたいと思います。他の人の引退ブログがどんなものかはまだ知りませんが私の場合は爽快感や達成感といったものよりも後悔やつらかったこといったような後ろ向きな内容が主となると思います。

 

まずは、私のエルゴベストとその遍歴について紹介したいと思います。私のエルゴベストは658秒、このタイムは才能のある人であれば2回か32000ttを経験すれば達成できるタイムです。しかし私は3年になるまで7分切りを達成することができませんでした。1年生の冬前に78秒のエルゴスコアを記録してから2年近くの停滞期があったのです。なぜ停滞しているのかもわからず、他の伸びている人より自分が頑張っていないということもなかったと思います。この時、痛烈に才能というものの存在を実感しました。しかし、この3年間はボート競技の楽しみを最も感じていた3年間でもありました。私は毎年新入生にOX盾を乗り越えたらボートが楽しくなると伝えています。これは私の経験から来るもので、実際に最初の慣れの期間を過ぎたOX盾から3年の期間は5大学レガッタやインカレといった大きな大会で勝つという目的に対して仲間と一丸となって練習できる充実した、楽しい日々でした。しかし、4年になると否応なくラストイヤーであるということと自分のエルゴタイムが遅いという現実に向き合わなければなりませんでした。そのきっかけとなったのは五大学レガッタのクルー選考で後輩に負けて、対校エイトに乗れなかったことです。ここで、一度ボートに対するモチベーションが切れてしまいました。私にとって五大のエイトというのは一番ボート競技の楽しさを感じられる舞台であり、ラストイヤーにそこに乗れないということは正直、何のために練習しているのかわからなくなるほど落ち込みました。それでも、対校に乗れなかったとはいえフォアを組んで五大学レガッタに出漕するので後輩たちのモチベーションを下げるような行動は絶対にしてはいけないと気持ちを奮い立たせ練習を何とかこなしていきました。その結果五大学レガッタではいいレースができたので、それは本当によかったなと思いました。しかし、その後のインカレはそれまで以上にメンタルを保つことが難しい期間でした。対校エイトに乗れなかった私は五大と同じメンバーでインカレを目指すことになりました。対校に乗れなかった時点ですでにインカレは私の中で目標たりえませんでした。エイトでさえ成績を残すのが難しい状況でエイトに乗れない私たちがインカレで良い成績を残すことは現実的でないからです。五大はまだ勝つという目標をもって臨むことができたのですがインカレはもう無理でした。そこで私は後輩たちに何か一つでも残そうと練習中に声掛けを頑張ってみたりしてはいたものの、インカレのことを考えるだけで気分が憂鬱になったり院試も重なったせいか最後の2か月ほどは夜満足に睡眠をとることもできませんでした。この期間は人生の中で最もつらかったといっても過言ではありません。

私の経験から似たような境遇の人にいくつかアドバイスがあります。

1, エルゴタイムの停滞に悩んでいる人へ

正直に言うと、今でもどうすればエルゴタイムが伸びるのかということはわかりません。しかし、確実なことは周りと同じことをしていてもタイムは伸びないということです。別に周りの2倍練習しろと言っているわけではないですが、何か周りと違ったことをする必要があります。私が現役の時に実行できなかったけどこんなのはどうかなと思っていたのは1~2か月乗艇を一切せずにエルゴだけ漕ぎまくるということです。エルゴタイムを延ばすことだけに注力すればさすがにタイムが伸びるのではないかと計画していました。これはほんの一例ですが、いずれにせよ何か違ったことをしてみてください。

 

2, インカレで対校に乗れなかった4年生へ

うちのような大学で対校に乗れなかったということは、おそらく最後のインカレでいい成績を残すことはできないでしょう。それでも最後のインカレまで全力で走り切るんだとあなたが思えるならどうぞ全力で漕ぎきってください。しかし、私のように最後のインカレに絶望しているのなら、対校エイトのクルーコーチなどいかがでしょうか。おそらく部の中であなたが最も同期の漕ぎやローイングのスキルに精通しているでしょう。そうすることでもう一度最後のインカレに向けて頑張ろうという気持ちが湧いてくるのなら私はそれも4年生としての立派な在り方だと思います。

 

少し暗い話になってしまいましたが、これは私のボート競技人生の話であり、ボート部生活の話ではありません。ボート部生活に関しては、一般的な大学生とは大きくかけ離れた特殊な環境ではあったもののゲームをしたり、冗談を言い合ったりと毎日笑いの絶えない素晴らしい生活を送ることができたと思います。正直インカレの前は早く引退したいと思っていたのですが、いざ終わった後のインカレナイトでは試合に負けた悔しさとボート部生活が終わることへの寂しさで涙が出てしまいました。おそらく後にも先にもないほどの同じ時間を同じ年代の人と過ごしたこの4年間は私にとってかけがえのない時間でした。

 

最後になりますが、今まで私たちのボート部生活を支えてくださったOB・OGの皆様、本当にありがとうございました。これからはOBの一員として後輩たちを支えていけるよう努めていきたいと思います。

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