お久しぶりです。3年漕手の小岩です。

先週末は理工系レガッタお疲れ様でした。
対校エイトは色々トラブルがあったようですが、無事優勝できてよかったです。

それで、対校エイトを見て「あれっ」東工大の大エース(※自称)小岩はどこ行ったんだ?…と思った人がいるかもしれません。当然全員思ってくれたと思うのですが、いや1人でも思ってくれてたら嬉しいですが、僕は国スポ東海ブロック大会に参加させてもらっていました。
今回のブログでは国スポの振り返りを書きたいと思います。


いつも長ったらしいブログを書いてしまっている自覚はあるので、今回はサクッと読みやすい文章を書きたかったのですが、これだけ内容が濃かった大会を数百字に収めるのも無理なので諦めます。いつも通りの文章ですがお暇な方はぜひ最後までお付き合いください。


今回の国スポ予選では、T大・R大・N古屋大・N体大の方と一緒に付きフォアを漕がせてもらいました。

自分も県選抜に選ばれたんだからこんなことを思ってはいけないとは思いつつ、自分にとって雲の上の存在といった方々でした。

知識や練習の集中力、考え方など、自分がまだできないことを沢山見せてもらいました。色々なことを分かりやすく教えて頂いたのは本当に有難かったし、一緒に乗った船は気持ちよく進んですごく楽しかったです。

自分もこういう選手になりたいと思うような姿を見せてもらえました。

そんなわけで、東海大会に向けて練習した期間は短かったですがとても充実していて、この人達と一緒に9月の本大会まで漕ぎたい、東海ブロックで勝ち抜きたいと思って今回の大会に臨みました。
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レースの前は本当に緊張しました。
前日までの練習である程度良いイメージを作れていましたが、付きフォアに出して頂いているんだから自分達がなんとか結果を残さないといけないという思いが強くて、1人で勝手にプレッシャーを感じてガチガチになっていました。
練習水域でのアップも、前日までの感覚が全然戻ってこなくて焦りました。スタートにつけた時の絶望的な緊張感と恐怖は忘れられません。


…雲行きが怪しくなってきたところで一旦休憩しましょう。
こんな話をブログに書いていると、このブログを読んだ新入生がレース出るのが怖くなってしまうんじゃないか…?と心配になりますね。今回は僕が色々考えすぎて神経質になってただけだから、みんなはもっとのびのびとレースを楽しんでね。


国スポの話に戻ります。
そんなわけで緊張の中、レースが始まりました。大きなミスはありませんでしたが、漕ぎはずっと硬いままでした。あっ出られた、、と思ったこと以外あまり覚えていません。

それでもゴリゴリと漕ぎ続けて500m。順風もあって前半500mはあっという間でした。それほどうまく行っていないのは隣の岐阜も同じなようで、ずっと半艇身差で相手の整調の漕ぎを視界に入れたまま500mを通過します。

後から考えれば、それほど悪いレース展開ではなかったかもしれません。スタートで一瞬消えた岐阜を視界に捉え、ドライブもしっかり押せていました。体力的にもまだ余力がありました。

しかし肝心なところで、メリハリのない漕ぎを続けてしまい、半艇身がなかなか縮まりません。
先にスパートをかけても差は縮まらず、その後相手に余裕を持ってスパートをかけられてしまい、勝敗が決しました。
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結果3位。本大会出場まで2秒届きませんでした。

もっと冷静に漕げていたら。
追い上げるレース展開をイメージできていたら。
自分がもっと上手かったら。強かったら。

考えれば考えるほど、2秒差をひっくり返せた方法はいくらでも見つかって、タラレバを考えてしまいます。

勝てる可能性の十分にあったレースで負けて、静岡県のフォアを敗退させてしまったこと、もうこのクルーで漕げないことが、悔しくて仕方ありませんでした。


それでも、それだからこそ、本当に良い経験をさせてもらった大会だったなと思います。

県選抜のフォアに乗せてもらって、めったに味わえないようなプレッシャーの中で漕げたのは貴重な経験だったし、東海で勝とうと全力で取り組んだ練習期間は本当に充実して楽しかったです。
そして何より、今回負けた分、来年必ず戻ってきて勝ちたいと思えたし、そうして勝利を目指すのが何よりも楽しいことなんだと、心の底から思いました。
絶対に来年は強くなって、静岡県選抜の勝利に貢献します。



最後にこれだけ言わせてください。今回の国スポを通じて、やっぱりどうしても思うのです。東工大、今のままでいいの?と。
時間は守っていますか?
艇庫は綺麗にしてますか?
生活習慣は乱れていませんか?
しっかり考えて練習していますか?
今回一緒に漕いでもらった方々の姿を見て、普段自分たちができていない部分が浮き彫りになって、どうしても考えずにはいられません。
どの大学ボート部も何かしら問題を抱えているのは知っています。ただ、今の東工大を見ると、これじゃ勝てないよね、という部分が多すぎます。もちろんこれは自分にも原因があると思いますが。

何より、半ば惰性のような形でエイトを出し続けるのは本当に良いことなのでしょうか。
今年の東工大は漕手ほぼ全員でエイトを出している事情もあり、練習をサボろうが生活態度が悪かろうがエイトに乗れます。そんな緊張感のないエイトが勝てるでしょうか。

それで毎回エイトでぶつかっていって負ける、それが当たり前になっていないでしょうか。

毎回、エイトで出た大会で手応えが全くないわけではないし、このままやっていればいつか勝てる、という気持ちもわからなくはないです。エイトに向かって努力している同期達の姿を見ると何も言えなくなります。

ただ、漠然と「強くなりたい」と考えて練習するのと、「どうにかして目の前の試合で勝ちたい」と考えて練習するのでは、どうしても練習の質が違います。
一度、エイト以外の艇に分けて全力で勝ちに行けないでしょうか。絶対に良いものが得られると思います。

僕たちの代も引退まであと1年と少しです。勝てる「いつか」に期待してる時間はありません。勝てるチームは自分達で作っていかないといけません。ひとつひとつのレースを大切にしていきたいと思います。