3年舵手の廣瀬です。
五大学レガッタ男子エイトにて、東工大(燕II)が優勝しました。
↓レースの様子&COX音声記録
受け止めきれないほどの歓声と祝福を受けたあの日から、早くも2週間が経とうとしています。五大が終わったらすぐに振り返り記事を書くつもりだったのですが、激重実験レポートでGW丸ごと潰されてしまったので後回しになってしまいました。
練習期間と当日のレースのどちらも、反省点も次に活かせる点も多かったので、五大前日までの練習の振り返り(前編)と、五大当日のレース振り返り(後編)に分けてそれぞれ簡単に書き残そうと思います。
3月中旬のお花見レガッタは、大会前に厳しい練習をこなしすぎて体調を大きく崩す人や、重めの怪我を引き起こしてしまい、悔しくも棄権となりました。
その次の乗艇から五大クルーが結成されたのですが、4月に入ると春休みも終わり、新歓も本格化しだして毎朝練習前から心身ともにへろへろでした。
特に、お花見レガッタの同じ轍を踏まないよう、新歓で限られた時間・体力と、シーズン最初の2000mレースへの準備のバランスが非常に難しいところでした。
筑波にも海洋にも、水上での技術で負けているとは思いませんでしたが、体力やコンディションの面では、万全の状態で五大当日を迎えることが出来ないであろうことは明らかでした。
そこで、他の大会と全く同じ準備をしたところで勝つ根拠が用意できないと思い、普段の練習に加え、僕の理想の脚蹴りのイメージをしっかり共有してひたすらその練習をしたり、レートコントロール(r34→36らへん)の精密さを追求しました。練習に割ける体力が少ない中でのレースにおいては、ひたすら戦術性を磨くことが1つの武器になると考えたのです。(それを操る僕のプレッシャーはより高くなっていきました。)
上の動画を見れば分かる通り、少し多用しすぎですが、脚蹴りなどの1つ1つのコマンドに対する応答が非常に良く、特に1200m地点でのミドルスパートはまさに練習してきた成果がフルに発揮された瞬間だったでしょう。
後編で書く予定だった内容に触れてしまったので、準備期間の話に戻ります。
大会10日前、何気なく五大当日の天気予報や風向を調べると、南風14m/sとのこと。
え......台風来んの?
雨こそ降らなそうなものの、まさかの横っ風の超強風。僕がこれまで出漕した大会はもれなく黒々とした空に吹き荒れる逆風だったので慣れっこではあるのですが、それも不安材料でした。
そもそも今回の五大クルーが横風に異様に弱いのに加え、僕の経験則ですが、新しい艇ほど横風の影響を受けやすいため、条件としては少し不利に感じていました。実際、レース動画を見返すと、他艇に比べても風の煽りを受けてしまっています。
五大の次の日に行われていた東商戦の水上コンディションが完璧すぎてまじで羨ましかった。
ただ、たまたま風向・風力が当日に似ている日があって、普段なら強風により乗艇しないところで艇を出して練習することを決行したことについては、とても効果的な判断ができたと思います。
僕個人としてはこのような練習・準備を経て本番に臨みました。
レース中に思っていたことなどは後編に少し細かく書きます。
追記
地球にいるときに天気予報をチェックする際は、windyというアプリがめっちゃおすすめです。
以上
廣瀬巧実