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こんにちは。主将の小岩泰治です。
先週末行われた、第103回全日本ローイング選手権にエイトで出漕してきました。今回はその振り返りを書かせていただきます。
この大会には、忘れようのないトラウマがありました。
去年のこの大会の予選、3艇上がりのレースで慶応大と3位争いをしている中、自分の腹切りで艇を止めてしまい、負けてしまったのでした。
それ以来ずっと、どんな大会に出る時も、腹切ったらどうしようという不安がありました。今回は海の森開催の大会なのでなおさら、レースが始まるまで不安で仕方なかったです。
しかし終わってみれば、本当に楽しい大会でした。とにかく充実していて、貴重な経験ができたなと思います。
今回のブログでは全日本に至るまでの練習期間から、大会のレースまでに感じたことを書き留めていきたいと思います。
1. 練習期間
1ヶ月前の五大学レガッタは、逆風のラフコンでのレースでした。慣れないコンディションに対応できず、練習してきたことを今ひとつ発揮できないレースとなってしまいました。結果としてなんとか勝てたものの、ラフコンに弱いという課題が浮き彫りになりました。
また同時に、キャッチ周りのリズムにも改善点があったため、外部コーチの武良さんにお越しいただいて、リズムの改善を目指しました。
全日本までの1ヶ月間は、この2点に主眼を置いて練習していました。
結果として、この1ヶ月間ではそれなりに、やりたいことはできたのではないかと思います。特に、キャッチ周りのリズムについてはあれこれ試行錯誤しました。リズムを意識しすぎてドライブが弱くなってしまったり、色々と問題にもぶつかりましたが、最終的には艇速を上げることができました。
一方でラフコンの対応についてはあまり練習が積めませんでした。ラフコンで安定させる技術が足りていないと同時に、フィジカルの部分でもまだ負けていたのだと思います。インカレに向けては、逆風のラフコンの中で強い漕ぎを表現できるよう練習していきたいと思います。
2. 予選
今大会に出漕した国公立大会4校のうち3校がいきなり予選で激突するという組み合わせ。格上の相手だとは分かっていましたが、うまくレースを運べば勝てる相手だと思っていました。
レース展開は完全に作戦通りでした。
得意のスタートを、順風のコンディションも活かして決め、一橋大と阪大に先行。その後、650mの橋を過ぎたあたりで2シート出させますが、自分達は体力の消費を抑えて後半のアタックに備えようというのも想定通りの展開でした。
そして3シートほどの差で1500m、ここでアタックをかけます。これは確かに効き、バウの僕には相手が完全に視界に入りました。この時は確かに勝ったと思いました。
しかし相手も落ち着いていて、再び差を広げられます。
誤算だったのはこの後のラストスパート、練習では毎回決まっていたので最後の武器として使えたはずなのですが、このレースでは漕ぎが乱れて、いまいちタイムが上がりません。
結局最後まで差を覆せず、逆カンバス差の5位でゴールしました。
作戦はとても上手くいっていて、十分勝てるレースだったと思います。隣の相手に気を取られて漕ぎが乱れてしまったことが悔やまれます。勝負強さが足りないと実感したレースでした。
それでも去年のインカレで大惨敗を喫した一橋大や同志社大に2秒差まで迫れたことで、確かに強くなったのだという手応えを得られたレースでした。
3. 敗者復活戦
2日目の敗者復活戦の相手は、仙台・一橋・東北・慶應の4校。苦手意識のある逆風のコンディションでしたが、予選と同様に半艇身程度の差で1500mまで行ければ最後差せるという予定でした。とにかく半艇身以内で1500mまで耐えようと決めてレースに向かいました。
しかし、逆風の中でスタートが決まらず、500mで既に半艇身差がつく苦しい展開になりました。それ以降は、自分達の漕ぎは安定していて悪くなかったはずなのですが、差を縮めることはできず、水をあけられてゴールとなりました。
4. C決勝
今大会のラストレースは慶應大との一騎打ち。前日のレースで逆風の中のスタートが決まらなかったのでスタートのイメージは変えました。結果これは上手くいき、スタートの2本目からリードすることに成功しました。
また途中何度もアタックをかけて攻める展開にできたり、ラストスパートもしっかり上げることができたりと、いろいろな作戦を試せたという意味で今後につながるレースだったと思います。
ゴールした瞬間は、勝った嬉しさよりも、C決勝に回ってしまった悔しさがまさり、素直に喜べませんでした。それでも、沢山の人が応援してくれている中で最後に勝利を届けられたのは良かったなと思います。陸に上がった後に沢山の人から祝ってもらって、少しは自分たちの頑張りが報われた気がして嬉しかったです。
5. おわりに
ここまで、良かったこと、自分たちができたことを書き連ねてきましたが、反省すべき点も沢山あります。
他大に勝つことを常に意識して練習できていたか?
乗艇の感覚に隅々までこだわっていたか?
クルーメンバーとの意思疎通は十分にできていたか?
練習メニューで負けていなかったか?
他大の選手のブログを読んで彼らの言葉に触れたとき、今の僕はまだこれらの質問に自信をもってうなずくことができません。これが、今回最終日を逃してしまったあと少しの差を生んでしまったのではないかと思います。インカレで勝つためには、更にいろいろなことを突き詰めていかないといけないんだと実感しました。
それでも、今年はそれができると信じています。
去年のチームは、冒頭で触れた全日本選手権をはじめ、うまくいかないことばかりでした。誰のせいでもなく練習の雰囲気も悪く、艇速は上がらず、大会ではまともに勝てるビジョンを持てませんでした。
そんな辛い時期を経験してきた分、クルーがひとつにまとまって前向きに練習できる今は本当に楽しいです。僕たちは誰よりもボートを楽しんでいる自信があります。
インカレまであと3ヶ月。去年はただ口に出すだけだった目標のA決勝は、今年は確かに見えています。今回の大会の手ごたえも悔しさも忘れずに、あと3か月間全力で駆け抜けます。引き続き応援よろしくお願いします。
最後になりますが、今回の大会では本当に沢山の人にお世話になりました。
会場設営や片付け、当日の移動に多大なご協力をいただいた川本監督、
当日のハードスケジュールを文句ひとつ言わずこなしてくれたマネージャーさん、
応援に駆けつけて頂いた皆さん、
そして大会運営に関わって頂いたスタッフやボランティアの皆さん、
本当にありがとうございました。














