東京科学大学 理工学系漕艇部員日記

東京科学大学理工学系漕艇部の漕手、コックス、マネージャー、トレーナー達による日常紹介

東京科学大学理工学系漕艇部での日々を皆様にお届けします

2024年09月

 こんにちは洋輔です。このブログでは9月に開催されたインカレの振り返りをしようと思います。と思ってましたが、このブログ書いてるのが実は29日で締切が20日だったんですよね(伊澤さんごめん)。さすがに申し訳ないと思ったので、お詫びに今日ちょうど行われた東日本新人戦の振り返りもしたいと思います(その方がキリがいいかも)。

 自分は今年になって初めてインカレに出場しました。エイトの4番に乗ったのですが、自分がインカレに出場するという実感、自覚が正直あまり無かったです。5月に行われた五大学レガッタ以降、自分たちはいいレースをあまりできていませんでした。タイムも伸び悩み、練習で技術面から試行錯誤しようとするもなかなか改善されず、悪循環になってました。自分個人のことを言うと、お花見レガッタの頃の練習からミーティングで反省点を上手く言語化できないことが多々あり、先輩たちの話に相槌を打つだけの練習が続いてました。
 インカレの練習は、自信を持って望むことが出来なかったことが最大の反省点かと思いました。練習のメニューなどが、自信のなさや諦めでだんだん消極的になっていくのを感じました。そして迎えたインカレ当日は敗復敗退。正直1年に合わせる顔がなかったです。そして良くないことに、悔しいという気持ちが湧いて来ませんでした。貴重なインカレの出場経験をこのようにしてしまったのは反省です。
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 時はすぎて学内レガッタ。片付けをしていた時に川本監督に呼び出されました。東日本新人戦のエイトで整調をやらないかという話です。当初のミーティングでは同期の石橋が整調になる予定だったので意味が分かりませんでした。石橋は僕より漕ぎが上手いです。反面僕は技術面において部内でかなり遅れをとっており、どちらかというとミドルフォアでパワーを出す役割の方があっていると思ってました。ましてやあのインカレの後で自信がなくなってたので、なんとか断ろうと思ってました。ただ、川本監督は、対抗エイトのシートの感覚を知っているのは僕だけなので、それを新人クルーのエイトで整調として伝えて欲しいと言いました。頑なな感じで断れそうになかったので渋々受けました。

 練習の序盤は、やはりシートのリズムが合わずに苦戦しました。特にスタ練に関してはシートのイメージが新人と上級生でまるで違く、あまりにも合わないためエルゴで1時間以上スタ練をしました。その後もスタ練を多めに入れました。今までの練習でスタ練は半周もやったことがなかったのに、今回は1.5周近くやりました。それでも艇の動きはなかなか良くなりませんでした。もしかしたらこれ以上スタ練やっても意味ないんじゃないか、あげをもっと増やした方がいいんじゃないかとも思いましたが、ハイピッチ直後の落し際だけはどうしても試合までに改善したかったので、意地でも続けました。インカレの敗北の余韻がある上自身の整調としての自信の無さに、最初の1週間はかなりメンタルがやられました。が、1年生の初々しい明るさになんとか助けられてました。
 そうして最初の1週間は上手くいってなかったのですが、ある時を境に急にシートが揃うようになりました。練習って徐々によくなるものではなくて、ある時ふと実るものなのかもしれないですね。それでもクルーの病気などで練習は当初の予定通りにはできず、なんとか工面するような感じになりました。

 こうして迎えた本番初日。正直一日目は様子見で慶応3艇のどれかに着いていくのがやっとだろうと思ってたのですが、なんか動きがとても上手くいって2着になりました。しかも慶応Aにボコボコにされたかと思いきや、意外と粘ってたらしいです。練習がやっと実った気分です。20240928_133153

 急に自信が湧き始めて、2日目は打倒慶応Aを掲げました。そして本番。スタートもハイピッチも上手くいってました。ただ、気持ちよくなりすぎてコンスタントでレート全然落としませんでした(後ろの人すまない)。しかもミドルスパートも初日とは違いちゃんと伸びていました。ただ、ラストスパートで慶応Aに離されてしまい結果2着に終わりました。

 正直出せる力は全て出しました。だからこそ悔しいです。たとえ1年だらけのクルーでもちゃんと勝てる実力はあったと思えます。そしてインカレでなくしてた悔しいという思いと自信が戻ってきて良かったです。

 序盤で振り返りブログの締切をずっと伸ばしてたといいましたが、正直に言うとインカレの暗い感じを文字にするのがキツかったてとこです。ですがあの時対抗エイトで先輩達に教わったことを少しでも新人クルーに還元できたとすると、あの時の練習も全部が良くなかったという訳ではなかったんだと思いました。そして最後このブログをポジティブに締めくくれて良かったです。全日本新人戦はフォアででるので応援よろしくお願いします。
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めぐるボートに黒閃
こんにちは、一年漕ぎ師の雲田航世です。もうすぐ呪術廻戦が完結しそうですね。ということで、先日行われたオックスフォード盾レガッタを振り返っていこうと思います。
まずはクルー構成です。

S 矢口剣太郎
彼は一級漕ぎ師です。最後まで力強く漕ぎ切ることができ、領域展開をすることでコックスに支持されたレートに必中させることができる能力を持ちます。領域展開を使用できるため、一級となりました。

7 雲田航世
僕はもちろん特級漕ぎ師です。整調がつくってくれたレートを作り直すことがあります。特級の性というものでしょうか。

6 飯田航輝
彼は二級漕ぎ師です。筑波から来てくれた助っ人の一人であり、乗艇では大きな声で他の操手のやる気を高め、この大会に向けた練習で初めてスウィープに乗ったにも関わらず、ますます上達して二級漕ぎ師となりました。

5 船橋航洋
彼は二級漕ぎ師です。飯田と同じく、筑波からの助っ人として一緒に乗ってくれました。彼の上達も早く、飯田と同じくたった1ヶ月弱で二級漕ぎ師にまで上り詰めました。

4 水越友喜
彼は準一級漕ぎ師です。彼はエルゴがとてつもなく速くなる代わりに、乗艇が下手になるという縛りを背負ってこの世に生まれてきました。しかし、練習を重ねてエルゴが速いまま乗艇が上手くなることに成功し、力強く艇を引いてくれました。

3 太田駿平
奴は特級呪霊です。1000年以上前におしゃべりが具現化したと言われています。本来の姿は常に喋っている呪霊なのですが、乗艇ではその特性を活かし、乗艇中の声がけや乗艇後のミーティングでの発言をたくさんしてくれました。

2 塩尻直生
彼は準一級漕ぎ師です。持ち前のレンジと脚力で艇を動かしています。彼の根性はすごく、乗艇やウェイトでは、死後強まる筋肉が力を発揮し、大会でも一度死んでから最後まで頑張ってくれました。

B 青井隼人
彼は特別一級漕ぎ師です。彼もまた、東京海洋大学からの強力な助っ人です。唯一の2年生として、後ろからの声がけをたくさんしてくれました。誰よりも経験が豊富であり、特別一級漕ぎ師となりました。

C 加藤瑞葉
彼女は一級舵取り師です。とても努力家で、さまざまなコマンドをメモして、実用していました。彼女の使う呪言(絶対服従の命令的なやつ)によって、漕ぎ師の力が強制的に120%まで引き上げられました。

クルー構成はここまでです。
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ここからは、今回の大会の振り返りです。
練習では、初めはオールの動きが合わず、艇が常にバウサイに傾いていたり、上手く力が伝わらずタイムをうまく出せずにいました。そこで私たちは、黒閃を出すことに焦点を絞って練習していました。(黒閃:すべてのオールが誤差0.000001秒以内に水に入った時、オールが黒く光り、通常のローの2.5乗の威力を発揮する。ニュージーランド代表は常に黒閃を発動し、常にオールが黒い。)そして、乗艇後のミーティングを繰り返したことにより、練習が後半に行くにつれて、オールの高さやキャッチのタイミングが合うようになり、日々、黒閃に近づいていきました。

大会の結果は、敗者復活戦敗退、タイムは1日目が7分43秒、2日目が7分21秒でした。練習では7分35秒までしか出なかったので、大会でベストが出たことは良かったです。

今回の大会で良かったことは、乗艇後のミーティングやビデオを見ることで、必要なフィードバックをしっかりすることができたことと、1日目に焦ってしまってうまくタイムが出せなかったことを2日目で改善できたこと、そして何度か黒閃を出せた気がしたことだと考えます。改善点は、大体1500メートル地点で僕たちの艇は一旦減速してしまうので、そこを耐えることだと考えました。

もうすぐ、東日本新人戦があります。僕たちは、少しメンバーを変えて、またエイトで出場します。この経験を活かして「めぐるボートに黒閃」できたらいいなと思います。
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