東京科学大学 理工学系漕艇部員日記

東京科学大学理工学系漕艇部の漕手、コックス、マネージャー、トレーナー達による日常紹介

東京科学大学理工学系漕艇部での日々を皆様にお届けします

こんにちは。3年漕手の小岩です。

2025年度、東京科学大学理工学系漕艇部の主将を務めさせていただきます。
今回のブログでは、主将としての1年間に向けての決意表明ということで書いていこうと思います。

頼れる副将・安間くんの勇ましいブログと違い、ふわっっとした内容のブログになりますが、どうかお付き合いください。



さて、主将を引き受けるにあたって少し前から考えてきたのですが、
主将とは何をすれば良いのでしょうか。
理想の主将とはどんな人でしょうか。

みんなを引っ張っていけるとか、みんなのお手本になるとか、いろんな話はありますが、最近の僕は、理想の主将とは「みんなを輝かせられる主将」なんじゃないかなと思っています。
みんなが力を出し切れる環境を作って、チームが悪い方向に行きそうだったら身を挺して止める。それが、僕に求められている役割なような気がします。
だから、決してカッコイイものでもないし、
時には嫌われ者になるのが正解になるかもしれません。簡単にできることじゃないと思うし、だからこそ、そこに諦めずに挑戦していきたいと思います。


それから、僕が主将をやる上で目標にしたいと思っていることが2つあります。
① チーム全員で2025年のインカレで戦うこと
② 2026年の五大学レガッタで勝てるチームを作ること

①については自明です。とにかくチーム全員を大切にして、みんなで強くなる。
1年間あれば、上手くいかないこと、モチベーションが下がることなど色々あると思います。そんな中でも、絶対に誰も取りこぼさない。現役の漕手13人とcox、マネージャーの全員が、この1年ベストを尽くせたと思って来年のインカレに臨めるような、そんなチームを作っていきたいと思います。IMG_4071

②について、なぜ2025年じゃなくて2026年なのかですが、
もちろん、2025年の五大学レガッタでは勝たないといけないし、全力で勝ちに行きます。今の筑波大の勢いを見ている限り、決して油断のできない厳しい戦いになると思います。
ただそれ以上に、2026年の五大学レガッタは、筑波大の今の2年生が最高学年の主力となる年で、下級生の少ない今の東工大にとっては苦しい年になるでしょう。
だからこそ、この年に後輩たちがしっかり勝ち切れるようなチームを作るというのも、僕たちの代の大事な仕事なのではないかと思います。
嬉しいことに後輩たちはみんな、とても前向きに練習してくれています。今は1年生3人と一緒にフォアに乗っていますが、彼らを見る限り、2026年の五大も希望を持てるなと本当に思います。彼らがずっと前向きに取り組んでいけるようなチームを作りたいです。IMG_8537


かなり威勢のいいことを言ってきましたが、これが簡単ではないことは知っています。1年間自分の意思を貫くことが大変なことは、前任者の様子を見ていればよくわかります。


2ヶ月前のミーティングで主将に選ばれた時、引き受けるか悩みました。主将の仕事の重みや大変さは分かっていたつもりだったし、自分がリーダーに向いているかと言えば決して向いていないです。

それでも、今ここで自分が立ち上がらなければ、何も変わらずに1年間終わってしまうような気がしました。
同じように来年も負けてしまうのを黙って見ていられない、自分がなんとかしたいという思いがありました。
誰よりもボートが好きな自信があるから、最後の最後まで自分が一番頑張りたいです。
だから、少しくらい向いてなくても、多少無理でも、自分がやらないといけないと思って、主将を引き受けることにしました。

1年間何が起こるかわかりませんが、何があっても投げ出さずに頑張ります。
今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願いします。


自分語りみたいなブログになってしまいましたがここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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こんにちは。3年漕手の安間光一です。



 この度、僕たちの代が最高学年となり、僕は副将という立場になりました。(副将は3人もいるのでそこまで偉くないです)また、部における役割として、コンディション係というものに就任しました。新体制初めてのブログということで、今年度の決意表明を書かせていただきます。




 その前に、さらっと2024年度の振り返りをしていきます。まず、2024年度初め、僕たちは目標としてエイトでインカレA決勝を掲げました。初めは本気で目指していましたし、本気で行けると思っていました。しかし、怪我や病気などにより練習ができなくなったり、伸び悩んで士気が下がったりして、いつの間にかその目標はお飾りへと成り果てました。あの時、去年とは違う年にできると誰もが信じていたのに、実際は何も変われませんでした。


 ではその原因は何だったのか。沢山ありますが、一つ上げられるのはやはり怪我と病気ではないでしょうか。僕は、12月はじめに左太ももを痛めました。12月中旬に胃腸炎になりました。そして年末年始はインフルエンザにかかりました。5月はじめ、ぎっくり背中になりました。5月下旬くらいに右手首を怪我しました。7月中旬に1週間長引く熱を出しました。ここまで多くは無かったにしろ、他の部員もかなり怪我と病気に苦しめられていました。こんな調子では強くなれる訳がありません。



 勝つためにどんな練習をするか。どう取り組むか。それは全部元気であることを前提とした投げかけです。ですので、勝ちたいのなら、まずは体調を万全にするところからだと思います。本年度、僕がコンディションを管理する立場になったので、もう去年のようにはしない、させないように努力しようと思います。




 さて、インカレが終わってから、様々な大学の、僕たちの1つ上の先輩たちが引退ブログを書かれていました。僕もいくつか拝見したのですが、皆さんがどれだけ勝つために努力していたか、どれだけ勝ちたかったか、その熱量にとても驚きました。

 僕も練習には全力を注いだし、その練習中にやれることはやっていたと思っています。日常生活でも、食事やストレッチはちゃんとやったし、睡眠もとっていました。

 でも、冬練が始まって1ヶ月くらいから、勝ちたいという欲望がありませんでした。勝つためにどうすればいいか、そんなことを日常で考えたことなどありませんでした。シーズン中には監督をはじめOBさんたちからも指摘されていましたが、どうしても勝ちたいという気持ちが湧かなかったのです。自分でも分かっていました。でも、どうしても勝てる気がしなくて、何度考えても負けるビジョンしか浮かばなくて、どうすることもできませんでした。

 「強くなりたい」とは思っていたのですが、「勝ちたい」とは思っていませんでした。




 でも今は、勝ちたいです。このまま終わりたくないです。今年度こそはエイトでインカレA決勝に行きたいです。だからブログを書かれていた先輩たちみたいに、僕も精一杯努力します。



できるできないではない…..。

やってみせよう、この命に代えても。



この台詞は、あるゲームのキャラクターが、自分より格上だと分かっている相手を打倒しなければならない状況で放ったものです。今の僕の気持ちをよく表していると思います。この心を忘れず、目標を実現してみせます。





安間光一

こんにちは。3年漕手の小岩です。

先週末、スカル選手権に出漕させて頂きました。
まず、同期のみんな、OBの皆様、この大会に出させてくれてありがとうございました。東工大はスイープ種目に力を入れていて、インカレもエイトを目指すという中で、この大会に出るというのはかなり異例のものだったとは思いますが、おかげさまで充実した練習ができました。
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今回の大会、僕の感想はとにかく「充実していて楽しかった」です。

何が楽しかったのだろうと思うと結構謎です。クルーの雰囲気が良かったわけではない(シングルなので)し、特別上手く行っていたわけでもないです。むしろずっと上手くいかなくて、練習でやった1000TTはずっと去年より10秒近く遅いタイムしか出なくて絶望していました。

だからこそ楽しかったのかもしれません。今から優勝するためにはどうすればいいかって、今までにないくらい必死で気づけばずっと考えていました。

7月の国体予選でも思いましたが、目の前の大会でなんとか勝とうと必死になっている瞬間が、やっぱり一番充実していて楽しい瞬間だと思います。先日のインカレの直前は、もう何やっていいかわからない、どうしようもない無力感や絶望感がありましたが、今回は逆に良い緊張感のあるレースを味わえて本当に良かったです。最後の大会もこのようにして迎えたいなと心から思える大会でした。
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ひとしきり大会の感想を書いたところで、今回のブログはこの辺で終わりにしてもいいのですが、もうひとつブログに書きたいことがあったのを思い出しました。

(以下、今回のインカレで引退された各大学4年生の先輩方向け)

五大学をはじめ色々な大学の4年生の先輩方には今まで沢山お世話になってきたので、その先輩方のほとんどが今回のインカレで引退されてしまったのは本当に寂しいし心細かったです。
インカレナイトでは、できればお世話になった先輩方全員と最後にお話ししたい…と思って筑波に行ったり対岸の艇庫を回ったり筑波に行ったりしていました(結局ほとんど筑波にいた)が、結局お会いできなかった方も何人かいるので、この場を借りて挨拶させてください。

各大学の4年生の先輩方は尊敬できる人ばかりで、ボート競技を通じて先輩方と出会えて良かったと思っています。本当に今までありがとうございました。
先輩方の今後のご活躍をお祈りします…なんて紋切り型の挨拶みたいですが、心からそう思います。また戸田に戻って来られた時にはお会いできるのを楽しみにしています。

それから、インカレナイトで親身になって励ましてくれた筑波のK先輩…勇気をもらえる言葉をありがとうございました。
インカレで何の手応えもつかめず負けて、来年度の希望を持てずにいた僕にとって、先輩の言葉で来年度自分がどうなりたいかというイメージができて、前向きな気持ちになれました。
来年のインカレで、先輩の言葉のおかげで勝てました、と笑顔で報告できるように1年間頑張ります。



以上です。
ついでに伊澤くん、ブログ全然書いてなくてごめんね。
夏休みが終わって、移動時間や授業中などブログを書ける時間が増えそうなので、これからは沢山書いていきます。
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