東京工業大学 端艇部員日記

東京工業大学端艇部の漕手、コックス、マネージャー、トレーナー達による日常紹介

東京工業大学端艇部での日々を皆様にお届けします

 どうも。新歓に魂を燃やしている安間です。そろそろ燃え尽きそうですがまだまだこれからですね。とりあえず魂を3個くらいストックしておこうと思います。

 

 昨日4/10()にビンゴ大会がありました。ビンゴ大会はボート部のイベントの中で最も集客人数が多く、最も金がかかっているイベントです。そして僕はビンゴ大会のリーダーであり司会者でした。去年も同じ役割を担っていたのですが、本当に慣れないものですね。失敗できないという重圧、部員を統括することの難しさ、そして大人数の前で話す緊張感。実は中学2,3年生のときの文化祭でそれぞれクラス主催の演劇で主役をやったことがあるので、それなりに慣れていると思っていたのですが、思い上がりでしたね。問題なく終わってすごくほっとしています。ちなみに来年の司会は誰が適任なんでしょうか。たまには女マネにやってもらおうかな。

 ビンゴ大会といえば、洋輔と石橋はビンゴ大会で初めてボート部と関わったんでしたね。今年もそういう子がいっぱいいるといいなぁ。

 

 新歓をやって気づいたのですが、現役部員ってみんな本当に偶然でこの部活に入ってるんですよね。川島はいざ知らず、大石、小室、浜田、西、小岩、遊佐、洋輔、石橋、僕あたりはもう新歓のノウハウでどうにかなる入り方をしていません。たまたま来て、雰囲気に惹かれてノリで入る。頑張っていればいつかこんな偶然が巡ってくるということなんでしょうか。

 

 そしてもう一つ気づいたことがあります。それは僕に似た考え方の人が結構多いことです。まあ現在ボート部の新歓に参加している時点で僕と経緯は異なっているのですが、なんか新入生の考え方が手に取るようにわかることが多い気がします。彼らにはぜひボート部に入って欲しいものですね。

 ボート部は正直全員におすすめできる生き方ではないと思っていますが、それでも僕は練習前と練習中以外にボート部に入って後悔したことはありません。生まれ変わってもまたボート部に入るかと聞かれたらいいえと答えるかもしれませんが、この生き方は好きです。

 こういう考えがちゃんと新入生に伝わるように、もっと話術を磨かなければなりませんね。東工大生に厳しい話です。まったく。

 

 最後に、このボート部で生きた2年間の変化を見ようと思います。これを新入生に見せてボート部の素晴らしさを伝えよう👍

 

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こう見るとそこまで変わってないかも??

 

 

こんにちは。新4年漕手の大石です。あれ、新3年じゃないの?って思った方もいると思います。残念。僕は同期とは違ってとても優秀で、早期卒業を見据えて研究室に仮配属されているので新4年です。高橋さんと今の1個上の代は同期なのでもう敬語はいらないですかね。冗談はさておき今回はお花見レガッタの振り返りをしていきたいと思います。

 

今回のお花見レガッタは、長くもあり短くもあった冬練を終えた今年初の大会でした。準備期間は体調不良や合同練習等で乗艇を充分に行えず、1000mレースで重要な大会ではないとはいえ、普段よりも短期間で完成させる必要がありました。普段と異なるのはそれだけではありませんでした。五大学レガッタの前の試験的な出漕ということもあり、今まで行ってきた水中の動きや体格差、出力差を考慮した独自のリギングから、合同練習で教えてもらったリギングに変えて練習をしました。さらに、今回の大会は新歓において重要なビラ配りを行う期間が大会の前日にかけて3日間あり、部員の少なさからほとんどの漕手はすべての日程で参加し、疲労の残る中で大会に臨まなければなりませんでした。万全とは言えない準備期間でしたが、悪いことばかりではありませんでした。これまでと比べると今期間の練習での成長は毎回感じられるほど確実なものだったと思います。冬練では成果を強く感じられる瞬間はなかったけれど着実に成長していると思える期間でした。

 

レース当日の1日目の予選は東大_A、慶應大_B、仙台大_B、中央大と強豪クルーもいれば手の届くクルーもいて、お花見レガッタらしい並びでした。スタートが重要な1000mレースということもありハイピッチの本数を普段よりも10本多く設定したのですが、初めの6本で離され追いかける形になりました。今回はスタートの練習が不十分だったとはいえ、これは東工大の課題です。逆風と横風がランダムに吹く中、コンスタントでは大きく崩すことはなかったものの常に揺れているような感覚があり、出力を上げるときにもなかなか安定しませんでした。しかし、目標の一つとしていたレートの維持に関しては十分にできたと思います。その代わりに次のレースでは一枚で確実に押すことを目標としました。そしてラストスパートをかけるも前の艇には大きく離されており追い付かず4着という結果になりました。漕ぎの感覚に対して想像よりもタイムがでていたため決勝ではもっとタイムが出るはずと希望のあるレースでした。

 

そして2日目の決勝Bは東北大、立教大、慶應大_B、慶應大_Cとの対戦となりました。スタートは相変わらず数本で離されました。コンスタントは必死だったので正直あまり覚えていません。ただ、ラストではかなり疲れ切ってレートが上がらなかったような気がします。

 

全体を通して、今回はまずスタートに大きな課題があったと思います。これは今までも同じようにあった課題であり最近外部コーチよりアドバイスを頂いたため、五大学レガッタでは今よりも大きく成長した漕ぎができると思います。個人的には揺れのない快適な艇でこぎたいので微動だにしないバランスの艇を目指していきたいと思います。まあこんなところで振り返りを終わろうとします。




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お久しぶりですね。3年副務の伊澤です。

気がついたらボート部生活2年目を迎えていました。驚きだね。

ジャネーの法則的には、20代はまだまだ時間の流れを遅く感じる年頃みたいですが、僕はよっぽどお爺さんになったんですかね。最近やけに白髪が増えてきたので、それもあながち間違いではないのかもしれません。
 

最近、食堂で夕飯を食べていた時に、こんな会話を部員たちとしていました。それは、自分の家族に関する話です。端艇部公式HPにも書いてある通り、僕は栃木県出身です。県名の田舎くささから臭ってくる通り、僕の父方の祖父母は県南で稲作農家をしています。父は次男で家業を継いでいるわけではありませんが、田植えの季節になると伊澤家は家族総出で稲作農家に転身します。僕もGWになると、ほぼ毎年父の実家に行って田植えの手伝いをしています。何を隠そう、僕にとってGWは泥んこ遊びの1週間なのです。
 

こんな話をしたら、みんな一様に驚いていました。聞くと、みんな学校の授業でしか田植えをしたことがないばかりか、そもそも身内に農家すらいないというのです。これだから都会っ子は。
 

そんなわけで、ボート部には農民の子が僕しかいないらしいんですが、これって結構いいアイデンティティだなって最近感じています。みんながしたことのない経験を当たり前のように積んでいるって、なんだか特別感があってちょっといいですよね。そしてこうやって自分の家族や過去について思いを巡らすと、自分の今の性格や気質が形成されてきた経緯がわかる気がしてきました。不思議。
 

ちなみに今のボート部には、いろいろな人を家族にもつ部員が多くいます。父親が弁護士の奴と検察官の後輩がいるので、刑事訴訟の時にはぜひ二人でバトってほしいですね。実家が日本料理屋をやっている奴もいます。親子丼がうまい!!みなさん食べに行って!!
 

つまり、みんな違ってみんないいってことですね。金子みすず。
 

でも、この2年間をボート部員として過ごして、いまだに栃木出身のボート関係者にでくわしたことがありません。栃木県民よ、ボートを漕げ。
 

そもそもうちの大学に進学してくる栃木人が少ないのが原因の一つですね。栃木県の進学校といったら、宇○宮高校や栃○高校などがその筆頭格ですが、それでも年に一桁ずつ程度。東工大は一学年に1500名の同級生がいるわけですから、その中の栃木県人なんて塵みたいなもんですね。でも東工大OBに目を向けると、なかなか栃木県人も捨てたもんじゃないですよ。例えば野澤一郎さん。この方は栃木県の真岡市出身ですが、なんと現在端艇部の艇庫所在地を部に寄付してくれたのは野澤さんなのです。ちなみに東工大武道場に掲げられている書道の字も野澤さんが書いたものらしいです。そしてこの野澤さんは巴コーポレーションという会社を設立され、その初代社長を務められていました。そのお金で出身の真岡高校に奨学金の基金を設立し、今でもなお県内の学生向けに給付型奨学金を支給しています
(ちなみに僕も大学一年の時にいただきました。ありがとうございます。)
 

といったわけで、実は伊澤はボート部員としても個人としても偉大な栃木県人OBに支えられていたというオチです。ありがとう、栃木県。
 

何が言いたいのかわからなくなっていますが、つまりボート部は十人十色で面白い部活だ、ということです。今年の一年生も、いろんなバックグラウンドをもつ子たちが入部してくれるととても嬉しいですね。栃木県出身は大歓迎です。両腕をあげて号泣して喜びます。
 

1ヶ月後にいる新入ボート部員の面々が楽しみですね。

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          栃木県はゴリラの横顔です 

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